のりピー映画はまだ早いでしょ | 東京ロイヤルクリニック

のりピー映画はまだ早いでしょ

2009.11.25

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覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われた元女優、酒井法子被告(38)に対する懲役1年6月、執行猶予3年の東京地裁判決は、検察、弁護側双方が控訴せず、11月25日午前0時で判決が確定しました。逃亡し証拠隠滅を計った可能性が強く疑われるんでしょうが初犯で、まあ妥当な判断でしょう。

これでようやくこの事件も落ち着いたなんて思ったら

この酒井被告の覚醒剤事件を題材にした映画「刹那」(笠原正夫監督)が来年1月から劇場公開されることになったという。
酒井法子が逮捕され芸能界引退が示唆されていた辺りから、この事件の映画化が噂されていたそうですが
いくらなんでも時期が早すぎるんではないでしょうか?

国民的ヒロインの酒井法子の衝撃的な覚せい剤使用に続き、今まであまり知られていなかった不遇な身の上が明らかになり事件のニュースニーズがピークになった際に本人による謝罪会見が行われました。

反省し涙する酒井法子の姿を見て大部分の人が納得したみたいで、その日から同情論が高まってきたような
気がします。
介護の資格を取るため専門学校に入学し新しい生活の準備をちゃくちゃくと進めている中での映画化とは、、、、

覚せい剤依存症の怖さは臨床現場にいると度々思い知らされます。
覚せい剤を使用する人間はほとんどの場合、普通の人並みの罪悪感を持っています。数度使用したところで
罪悪感から二度と手を出さないように決意するのですが、一度得た快楽を記憶から消去することはできません。常に快楽の誘惑に抗わなければならず、そのため一度の使用も決してしてはなりません。
特に依存症になる人間の特徴として、心に空虚な部分があって、それを埋めるために覚せい剤に手を出す
タイプです。 こういったタイプは日常生活に漠然とした不安があり、金持ちになったり美味しい食事をしたり買い物したりと一般に人が幸せに思うことに興味が持ちづらく、そのため努力を放棄し無気力な傾向に
あります。もちろん例外も多数ですが。
覚せい剤により心に空虚な部分を一時的に埋めても、薬が切れればまた出てくる。
だから使用し続けるし、使用を止めると離脱症状でウツ症状が酷くなるため止めたくても止められない。
なんとか脱却しても再使用する可能性も高い。

酒井法子は典型例ではありませんが、心に空虚な部分のある人なのではないかと映像を見ていると思う
ことがあります。どこがと言われると困るのですが、全体的な雰囲気でそう感じます。

保釈された際の顔色が良く、中毒というほどではなかったのではないだろうかと考えてしまいますが
数年に渡る夫婦での使用、ピンクハウスの存在から、依存度は高かったと思われますので再犯を犯す
可能性は決して低くはないだろうし、むしろこれからが本人にとって戦いなのだろうと思います。

まだ覚せい剤から脱却したばかりで真価を問われるのはこれからだというのに、今、事件を映画化したと
いうことは結局はあざとい金儲け一点主義のくだらない映画であると推測します。
まあ酒井法子が映画を作ったわけではないんですけどね。
覚せい剤をヤメれるのかをじっくり長い目で見ていける人が本当のファンであり、私はそうでありたいです

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