ダイエット剤「リダクティル」の販売中止

皆さんはダイエット薬『リダクティル（メリディア）』を知っていますか？

食欲抑制薬の一つで、満腹中枢を刺激して食欲を抑えるという作用があり美容外科、美容皮膚科のクリニックで「やせ薬」として数多く処方されているものです

そのリダクティル（メリディア）が、2010年初めよりヨーロッパにおいて販売中止、回収という措置が取られています。

結局数ヶ月経過しても、ヨーロッパでの措置は変わらず、FDA(アメリカ食品医薬品局)も調査に乗り出しているとのこと。

措置の原因は、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)が、ジブトラミン（リダクティルの成分）は、心臓や脳の血管系イベントのリスクの増加と関連する（心臓発作や脳梗塞が起きやすくなる）と発表したことにあります。

かねてから死亡例も出てきていることから研究チームにより再度調査してみた結果、上記のような発表がなされました。

専門的にいいますとリダクティルは、SNRI（SNDRI）の一種で、抗うつ剤をベースに開発された薬です。脳に働きかけ食欲を抑制しダイエットに寄与します。臨床効果も高かったようですが、この結果を受けて製造中止の方針なんだそうです。

日本ではマジンドール（サノレックス）のほうが有名ですね。六本木のほうにあるクリニックが月に何万錠もの異常な処方を繰り返したため調査が入り、問題が発覚しクリニックは廃院しました。

当院では早漏に対し、同じような抗うつ薬パキシル（SSRI）の処方をしていません。
だからというわけではありませんが
今後、全国の美容外科、美容皮膚科クリニックがリダクティル（メリディア）の処方を続けるのかが見物です。

もしリダクティル（メリディア）の処方を続けているクリニックがあるとすれば、患者様の健康を考えないとんでもないクリニックであることがわかるからです