聖女の救済　東野圭吾

最近に読書にはまってます
東野圭吾の本にハマり、白夜行や加賀刑事シリーズ、殺人の門、、、と結構読みました
その中でガリレオシリーズの最新刊について書きたいと思います

東野圭吾はデビューしてからブレイクするまでに相当の期間があったため著作はかなり多く、内容も多岐に渡ります　推理小説出身の作家には珍しく推理小説以外のジャンルを書ける、しかも推理小説的要素も内包することで読み手を引き込ませるスタイルを確立した希有な作家です　　私は小説類には厳しく、明治の文豪の作品や海外の近代の作品を読むのが好きで、最近の流行小説には全く興味を抱けなかったのですが　東野圭吾の長い下積みで培われたスキルには感動を覚えます。文章自体はあんまり好きではないんですが、ストーリーの進め方が抜群です
ガリレオシリーズは推理小説ですが、湯川準教授が物理学的視点を用いて事件を解決するという一風変わった面があります
まあ　ドラマのほうが有名ですかね

今回の最新刊、聖女の救済。　容疑者Xの献身以来の長編です
内容は、今まで通り物理学っぽいところがありますが　骨格は意外に普通の推理小説ですね
でも、今まで人間味の足りない湯川先生が色々な事件を通じて人間関係を考えるようになった変化と
内海薫との掛け合いが面白かったです
内海薫のほうが人間味が少ないような女の心理に詳しいような
不思議な感じです