Q:髪、毛のどうやって生まれてくるの? 「毛髪発生のメカニズム」 | 東京ロイヤルクリニック

Q:髪、毛のどうやって生まれてくるの? 「毛髪発生のメカニズム」

2013.05.22

AGA、薄毛治療

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Q:髪、毛というのはどのように生まれてくるのでしょうか? 発生のメカニズムについて教えて下さい。

A:毛器官は胎児の約10週間目から作られ始めて、約20週間目以降に出来上がると言われています。
特に毛包(毛を作り出す根の部分)は表皮細胞と真皮細胞との相互作用で発生することがわかっています。

では細かくみていきましょう。

胎児の約10週間目に表皮の奥の奥にある真皮細胞が少しずつくっついて塊をつくります。
真皮集塊とも呼ばれます。

その塊と表皮細胞との間にシグナルが出ると表皮細胞が細胞分裂によって増殖していって表皮から真皮の奥へと突起状に潜り込んでいきます。

その突起物を『毛芽(もうが)』という毛包の元になります。

毛芽がさらにシグナルを出し続け、その作用により真皮集塊は毛乳頭細胞に分化(変化)します。毛乳頭細胞を包み込むように毛芽は広がり、毛母細胞へと変化していきます。
胎児の15週目くらいには、毛球が出来上がります。その状態が「胎児毛包」です。

胎児毛包は皮脂腺を作り立毛筋が形作られ、毛幹が出来上がり、約20週間目くらいになると完全体になります。

以上が毛髪の発生のメカニズムです。 例によって手書きの図を載せてみました。

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しっかりパソコンのソフトで図が描ければいいのですが、そんな能力がなく申し訳ありません。

さてさて
この発生のメカニズムの中で毛髪再生の重要な手がかりの一つがあります。

「胎児毛包」には図のように3つ突起があり、下方より毛球部、バルジ、脂腺原基となります。
毛球部は毛球になり、脂腺原基は皮脂腺になります。

ここで重要なのが『バルジ』です。
バルジはbulge=膨隆、つまり膨隆部とそのままの意味なのですが、実はこの中には毛包上皮の幹細胞がたくさん貯め込められていることがわかっています。

バルジは毛包の完全体でいえば、外毛根鞘からの隆起している部分、ちょうど立毛筋が付着する場所のあたりの突起になります。

そのバルジには幹細胞という最近iPS細胞や再生治療のメインとなる色々な組織や器官に分化する能力のある細胞があるのです。これは将来AGAの治療、毛包の再生に関わってくる可能性もあり、HARG療法とも関わってきますのでまた解説していきたいと思います。

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