【誹謗より、誠実を】他院の方針を否定しない、私の診療スタンス

この数年の傾向ですが、美容医療の世界にいると、SNSや学会などで、他のドクターやクリニックを批判するような発信を目にすることがあります。  

もちろん、情報発信の自由はありますし、意見を述べること自体は悪ではありません。
ですが、私は「他院や他の医師の方針を否定しないこと」を、日々の診療でも発信でも、大切な軸として守っています。

なぜなら、美容医療という分野は、まだまだ科学的エビデンスが十分に確立されているとは言えない領域だからです。
学会に参加しても分かるのは、多くの発表が「私はこうしている」「このような工夫をしている」といった、各ドクターの臨床経験に基づく報告だということ。
つまり、“正解”が一つではない世界なのです。

たとえば、眼瞼下垂の手術。
「しっかり挙げたい」という医師もいれば、「自然なライン重視」という医師もいます。どこの解剖学部分を切開するしないでも意見が違います
脂肪吸引も同様で、「多く取る派」「浅層のみ取る派」「組織温存派」など、考え方は様々です。

実際に当院には、他院で眼瞼下垂手術を受けた患者さまが「二重幅が広すぎて眠そうに見える」と相談に来られることがあります。
あるいは脂肪吸引後に「頬がこけすぎて老けた印象に…」といったお悩みも。
そうしたご相談には丁寧に向き合いますが、“他の医師の手術が悪かった”とは決して言いません。

それは、その患者さまがそのときの自分の判断で、その先生を信じて治療を受けたということを尊重したいからです。前医が見た状態を私は見てないですからね

また、実際にはうまくいっていても、患者さまがSNSなどで他の情報に触れ、「これって失敗だったのでは？」と不安になってしまうケースもあります。
その不安に寄り添うことと、過去を否定することは全く別の行為です。

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誹謗より、誠実を

人は、自分に自信がないときほど他人を攻撃してしまうものです。
私自身、医師として駆け出しの頃は、他のやり方に違和感を覚えると「なぜそうするんだろう？」と、疑問や批判的な気持ちを持つこともありました。

でも今は、他の医師が何を考えてその治療を選択したか、その背景を想像するようになりました。

患者さまにとって大切なのは、「どの先生が正しいか」ではなく、
「今の自分に合う治療と向き合ってくれる先生かどうか」だと思っています。

だから私は、他院のやり方を否定するのではなく、
「今の状態をどうすればもっと快適に、納得いく形に近づけられるか」を一緒に考える診療を心がけています。

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変わりゆく美容で高め合える業界でありたい

美容医療は、患者さまにとっても医師にとっても「結果がすべて」に思えがちです。
でも私は、そのプロセスにどれだけ誠実でいられるかも、同じくらい大切だと思っています。

他院を否定して優位に立つのではなく、
それぞれの考え方や経験を尊重し、情報を持ち寄って、業界全体の質を少しずつ高めていく。
そんな姿勢で、美容医療に関わり続けたいと考えています。

まあ、、、、流石にこれはないだろう、、、というのはマイルドなコメントさせてもらうこともありますが、、、 😳 特にインスタの情報に振り回されるのは可哀想な時もあります、常識的なことを申し上げることはあります

これからも、信頼されるクリニックであり続けるために。
誹謗ではなく、誠実に──。

とつい語ってしまいました 😛