ジャクソンポロック展に行ってきました。

ジャクソンポロック展に行ってきました。

2012.03.01

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休みの日に東京国立美術館の「ジャクソンポロック」展に行ってきました。

ジャクソンポロックは近代のアーティストでキャンバスを床に置いてペンキを垂らし絵を描く「アクションペインティング」、「ドリッピング」を編み出したことで有名です。
一体どういう過程で生み出されたもので、実際どういう作品なのかかねがね興味があったのでとても楽しかったです。

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ジャクソンポロックの昔の絵は、美術史の通りに普通のデッサン、普通の油絵で印象派のような絵や抽象画のような絵を描いていって、ピカソの影響でキュビズム的な絵も描いていました。
ピカソと同じ時代だったので、やっぱ競争意識は強かったみたいで「何をやってもあいつが先にやってやがるんだ!」と激昂していたというエピソードが実に微笑ましい。
貴族の没落や産業革命、写真技術の発明から「絵」というもの価値が揺らぎ、いかに新しいことをしでかして一般庶民をビビらせるかに重きを持つようになっていくアートの歴史の中で、ピカソのいた時代が最もアツイ時代だったと私は思います。

ジャクソンポロックは幾多の既存の形態の絵から遂に抜け出し、自分のスタイルを完成させます。
それが写真の本の表紙のような絵です。

まるでペンキを飛ばしまくったような絵は、そのものペンキを飛ばしまくって作られた絵です。
おいおい、皆真面目に絵を描いてんのに、こんなのズルいじゃんって、思いませんか?

今の時代の私でも思うのですから、やはり当時の批評家達にも最初は「これはカオスだ」と批判されていました。
けれども、自身で完璧にコントロールできないペンキの動きや三次元的構成を消失させて平面性が
いわゆる「新しい」とのことで次第に評価が高まり、ついには時代の最大の衝撃と評されるくらいの絶賛となったようです。

しかし、床にキャンバスを置いてペンキを垂らす描き方は実にユニークで評価されているのですが、私にはどうしても子供が「書道」の時間に悪さしているようにしか見えません。

ジャクソンポロックも、そのユニークな描き方に対して「すでに東洋ではやっている」と自分の描き方が決してそんな無茶なものではないよ、と皆に言っていたようです。
まあ、書道は「字」を書いているわけで様々な技法やスキルがあるのでジャクソンポロックの自分勝手な描き方とは全く違うと思うんですよね。

そんなこんなですが、実際のジャクソンポロックの作品を見ると圧倒されます。

大きさもあるのかもしれませんが色遣いの新鮮さや構成はやっぱり目を見張るものがあります。

純粋にただただカッコいい、、、、、

家に帰ってさっそくペンキやら絵の具を垂らしてみましたが全くこんな風にはなりませんでした。
やっぱり難しいですね、、、、

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