早漏の相談に行って仮性包茎手術されました! その2

早漏の相談に行って仮性包茎手術されました! その2

2009.01.30

ED治療

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前回で、仮性包茎とは何か、を説明しました。
仮性包茎とは、本当は包茎でも何でもなく単に包皮と呼ばれる亀頭周囲の皮が余っている状態のことを指します。つまり病気ではなく、いわゆる(真性)包茎とは包皮輪と呼ばれる皮膚の引きつれで亀頭が露出しない病気のことをいいます。

一方で、早漏とはなんでしょうか。
それは性的刺激に対する過敏性を指します。
性的刺激を受けると性的興奮が高まり頂点に達すると射精反射により射精に至ります。射精反射は脊髄反射なので一旦性的興奮が頂点に達するともはや止められません。つまり、早漏とは性的刺激を受けるとすぐに性的興奮が頂点に達してしまうということ言います。
性的刺激は亀頭部分、裏スジ、包皮に刺激が加わることで刺激になります。
ちなみ泌尿器科ではしっかりした早漏の論文もあってカップルの中には3秒以内に射精に至る例もあります。

以上が前提の説明です。

包茎専門クリニックでは早漏治療として仮性包茎の手術をススメてくることが多いのですが、その時の説明がこうです。
「仮性包茎では普段亀頭に皮が被っているため亀頭が刺激に弱いのです。仮性包茎手術で亀頭を露出する頻度を増やせば刺激に強くなり早漏が治ります。」
例え仮性包茎でなくとも、皮のたるみは誰でも多少あるのでそれを除去することを薦めるのです。

おわかりでしょうか。
仮性包茎は多少の包皮のたるみはあるけれど勃起時には亀頭は露出しているし、平常時に皮が被っているといってをも不完全なことが多く、日常の動きの中で亀頭は十分刺激されています。よほど重度の仮性包茎とでもない限り早漏にはほとんど関係などないのです。

包茎専門クリニックの中には早漏の相談に訪れた患者様にできるだけ値段の高い治療を受けてもらおうと商業的になり、いい加減なロジックを使って患者様を追い込むのです。
仮性包茎に悩む患者様に対して手術を行うのはいいですが、早漏の相談に来た患者様に同じことをするのはいかがなものか、医師倫理を疑います。
とここまで言うのは、実際に被害者に相対しお話を伺い憤ったためです。本人は相当悩んで早漏の相談に行き、色々手術の説明をされ気づくとローンを組まされて当日に手術を受けたそうです。そんないい加減な説明をするクリニックなので当然腕も悪く合併症に悩まされていました。総合病院で処置をやり直し現在は経過も良くなったのでよかったのですが、この患者様の悲劇を繰り返さないため、ご本人に許可を得て今回のブログを掲載しました。 皆さんも早漏に対して安易に手術を薦めてくるクリニックに気をつけて下さいね。

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