ヘアフィラー療法の発毛ペプチドとは？

毛髪用の注入剤『ヘアフィラー（DR.CYJ HAIR FILLER）』には発毛ペプチドが処方されています。

では発毛ペプチドとはなんでしょうか？

それは発毛に関する生理機能を持ったペプチドです。

まずはペプチドについて説明しましょう。

 

地球上に生息する約150万種の生物は、そのすべてが様々なタンパク質を持ち、その種類は100億とも1兆ともいわれます。

1兆種類ものタンパク質にはそれぞれ独自の働きがありますが、そのおおもとは20数種類のアミノ酸から成り立ちます。

アミノ酸の種類や数、並び方により無数のタンパク質が形成されるのです。

 

タンパク質はアミノ酸がネックレスの玉のように連なった３次元的な形をしています。

アミノ酸は炭素Cを中心に、アミノ基―NH2とカルボキシル基―COOHが両側に結合した形をしています。それぞれのアミノ酸は側鎖―Rを持ち、この部分だけがアミノ酸の種類により違います。

アミノ酸同士は一定のルールに基づき次々につながります。

そのルールとはペプチド結合といって、アミノ酸のアミノ基NH2と別のアミノ酸のカルボキシル基COOHが反応して結合し同時に1分子の水H2Oがとれます。

タンパク質はこのペプチド結合によりアミノ酸が何百個もつながったものをいいます。

 

一般にアミノ酸が50個以上結合したものをタンパク質といい、50個未満のものは『ペプチド』と呼ばれます。

簡単にいえば『タンパク質よりもより細かいもの』と思っていただければ間違いはありません。

＊ペプチドの定義には曖昧な点もありまだ論議のあるところです。

ちなみにペプチドはアミノ酸の数が2～10個のオリゴペプチドとそれ以上のポリペプチドに分類されます。

通常のペプチドは、経口摂取しても何の効果もなく体内でアミノ酸まで分解され栄養となります。

それ以上の機能はありません。

しかし、機能性ペプチドは、普通のペプチドとは異なり、血圧コントロール作用、ホルモン作用、神経伝達作用、抗菌作用など様々な生理活性を持っています。生理活性効果があり上にタンパク質よりも体内に吸収されやすいため特定保健用食品（トクホ）にも使われています。

生理機能を有したペプチドは、ある細胞表面受容体に結合することで情報伝達し反応を起こします。その反応がまた別の細胞に作用して

まずでリレーのように、、、いやピタゴラスイッチのように大きなものを動かして作用を作り上げていきます。

ヘアフィラーに含まれる発毛ペプチドとは、厳密にいうと、発毛という生理活性をもつ機能性ペプチドの集合体といえます。

 

少し入り組んだ説明にはなりましたが、次回はどんな発毛ペプチドが含まれているのか、について書きます。

 

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