美容外科の基本中の基本『ダウンタイム』とは？

ダウンタイムという言葉を聞いたことがありますか？

美容外科、美容皮膚科ってどんなところなんだろう、って施術について調べると全てにおいてダウンタイムがどうのこうのと書いてありますよね。

今回は美容医療の基本『ダウンタイム』について説明していきたいと思います。

ダウンタイムとは、「施術を受けてから通常の生活に戻るまでの期間」のことをいいます。

レーザーや注射、特に手術を受けると赤みや内出血、腫れが出ますよね、その症状が無くなるまでの間です。

英語にも downtime という言葉もありますがリラックスできる時間を指します。つまり、暇な時間や何もない時という意味です。

手術後、身体の状態が良くなるまでの期間は英語でrecovery timeと言います。
ダウンタイムとはrecovery timeの意味で日本だけで使われている言葉なんですね。

ダインタイムとは、トレーニングでいう筋肉痛のようなもの

医療は病気でマイナスの状態からの治療になるのでダウンタイムという考え方は無視されがちです。

美容皮膚科、美容外科はマイナスがない状態からプラスにする医療なので、ダウンタイムを短くすることが重視されています。

筋肉のトレーニングやランニングすると筋肉のダメージで筋肉痛になりますよね。４８時間でダメージは回復して今度は筋肉が強くなったり肥大化して成長していきます、超回復とも言われています。

ダウンタイムも同じです、美容医療を受けるとダメージを受けて一時的にマイナスの状態になってから回復してプラスの状態になります。

美容皮膚科、美容外科に慣れている方はダウンタイムの後に美容効果が現れてくるのがわかっているので、その我慢の期間を計算して施術を受けたりスケジュールを調整しています。

ダウンタイムは筋肉痛と同じ。治った後にに美容的な成長がありますから焦らずゆっくり過ごしましょう。

ダウンタイムの症状にはどんなものがあるの？

ダウンタイムの症状は、響くような痛み、赤み、腫れ、むくみ、内出血、痒み、色素沈着など多くの種類があります。

ダウンタイムの期間は施術の内容によって異なり、早ければ半日程度で通常の生活に戻れるケースもあれば、長いと数週間から数ヵ月にわたってダウンタイムが続くケースもあります。

また症状の程度や期間の長さには個人差があり、施術を受けた時の体質や体調などによっても変わってきます。

レーザーなど表面的な治療はダウンタイムが短い傾向にあったり、手術で切開をする場合には、ダウンタイムが長くなり、症状も重くなるケースが多いです。注射や糸はその中間くらいになります。

ダウンタイムの症状によって治り方も変わってきます。あくまで一般論ですが、、

赤みは半日から５日間ほど、内出血は３週間で紫、黄色、肌色に戻ります。腫れは炎症性のもので、糸や注射では約１週間、手術では１か月から３ヶ月くらいかかるものがあります。色素沈着は赤みが長くなって褐色状になって治癒していくものなので、完全に消えていくのに１ヶ月以上かかる時もあります。

施術ごとのダウンタイムには違いがあるの？

施術ごとになりやすいダウンタイムの症状や期間の長さが変わってきます。もちろんたまたまダウンタイムが全然ないこともあれば、強く長くなることがあります。

施術ごとに簡単に説明しますね。

脱毛レーザーのダウンタイムは？

レーザーで毛根にダメージを与える表皮、真皮層の治療なので赤みやニキビができる場合があります。今はレーザーの機能も上がっているので赤みは半日ほどで無くなることがほとんどです。負荷が強いとニキビになってしまうことがあります。軟膏を塗っていただくと１週間ほどでダウンタイムが終わります。

脂肪溶解注射（カベリン注射）のダウンタイムは？

脂肪溶解注射は使う製剤や量によってもダウンタイムが変わりますが、一番人気のカベリン注射は腫れは約３日間ほどです。打った直後は薬液の分、膨らみますが翌日には馴染んで浮腫んでるかなってくらいになります。そこからゆっくりと浮腫が引いていきます、３日から長くて１週間でほとんどわからないくらいになるでしょう。
内出血が起きる場合もあります。ほとんどが数日後に黄色になる程度です。一度起きた内出血は３週間くらいかけてゆっくり吸収されて肌色に戻っていきます。コンシーラーで隠せるくらいです。

ショッピングスレッドでダウンタイムは？

内出血、ヒリヒリ感、赤み、痒み、腫れ、色素沈着の順番にダウンタイムの症状が出やすいです。

内出血は黄色、もしくは強いと紫色になります。必ず吸収されるので慌てずに過ごしましょう。２週間から３週間かけてゆっくりと肌色に戻っていきます。ヒリヒリ感や赤みは半日程度で無くなることがほとんですが肌の負担によっては５日ほど続くこともあります。

意外ですが腫れはほとんどありません。まれに色素沈着を起こすことがあります。色素沈着は赤みが落ち着いて褐色状になることで肌のターンオーバーで戻っていきますので３週間ほどみていただくとよろしいかと思います。

全体のダウンタイムは平均すると約１週間くらいかかります。

糸リフト（ロイヤル糸リフト）のダウンタイムは？

当院の糸リフトはロイヤル糸リフトと名付けておりまして糸で脂肪を引っ掛けて持ち上げてるだけではなく、結んで位置を固定する方法を取っています。ちょっとダウンタイムは普通の糸リフトより長め１週間後に浮腫んでいるくらい、１ヶ月後には馴染んで完成に近くなります。ただ、自然にフェイスリフトしているので１週間くらいで通常に生活しても問題はないと思います。

固定しない方法だと、リフトアップ効果が薄い分ダウンタイムも少なく、ダウンタイムは１週間もかからず終わってしまいます。

目の手術のダウンタイムは？

目周りは血流も多く、肌も薄いので腫れやすいです。手術は終わった直後より翌日の方が腫れて、翌々日がマックス腫れて、ゆっくりと浮腫がひいていきます。

二重埋没では１週間後に浮腫んでいるくらい、１ヶ月で完成がみえます。その辺りがダウンタイム終了です。少々変化もありますので念の為完成は３ヶ月はみてください。目の下脱脂も同じくらいです。

二重切開、眼瞼下垂では皮膚を切って中の処理もしていますのでダウンタイムは長め、１週間後に抜糸してから浮腫がひいて１ヶ月から３ヶ月でダウンタイムは終わり、本当の完成形は念の為６ヶ月はみています。

脂肪吸引のダウンタイムは？

脂肪吸引も手術ですのでダウンタイムは長めです。脂肪吸引の穴の部分から滲出液が出てくるのが３日間ほど続きます。穴の部分は１週間後に抜糸します。その時には内出血で黄色や紫色がまだらになってでてきます。
約１ヶ月で肌色に戻りますが浮腫は３ヶ月から長くて６ヶ月かかります。顔の脂肪吸引はボディに比べると内出血になりにくく薄く黄色程度に収まることが多いです。

痛みがありますが普通に生活する分にはボディは翌日から仕事される方もいます。顔の脂肪吸引ではコルセットの固定は必要ないのでマスクをして翌日から通常の生活に戻る方もいます。

ダウンタイムを早める方法は？

症状によりますが、内出血と腫れ、赤みが一番気になると思います。ダウンタイムを早めるコツは施術直後からのアフターケアです。

内出血や腫れをできるだけ起こさない、弱めるためには最初の２４時間がゴールデンタイム。その間は飲酒、激しい運動、マッサージは控えましょう。施術した部分を保冷剤で冷やすのも良いでしょう。とにかく冷やす。これに尽きます。

（東京ロイヤルクリニックのショッピングスレッドはアイシングを強めにするので自体での冷やしは必要ありません。）

内出血は１週間経ったら、内出血は吸収する段階になりますので。今度は温水シャワーを当てたりサウナや半身浴で体を温めて血流を良くしましょう。吸収が早まりダウンタイムが短くなります。

腫れも施術後の一時的な炎症期を超えた１週間後からはマッサージしていきましょう。リンパマッサージのように柔らかく揉みましょう。

赤みは、軟膏を塗って擦らないように、紫外線を避けるように生活しましょう。少し強めだと５日間で改善していきます。お風呂で体が温まると一時的に赤みが強くなりますが冷えると戻りますのでご安心ください。

化粧は赤みでヒリヒリしなければ基本的にはしていただいても構いません。

目の手術、糸リフトの場合は触ると結果に影響するのでとにかく触らないようにしましょう。

ダウンタイム中は他の施術は受けられないの？

美容施術は沢山ありますので、常にダウンタイムとの戦いやスケジュール調整が大変になってきます。

基本的には１週間経ったら他の施術は可能、他の部位なら翌日でもokな場合もあります。ダウンタイムのサイクルをアフターケアで早めて美容施術を繰り返すことでどんどんキレイになっていきます。

もちろんクリニックで判断が違うことがあるので受けるクリニックに事前に問い合わせるのもオススメです。

ダウンタイムではない場合は感染かも！その場合はクリニックに相談を！

ダウンタイムをちゃんと過ごしているのに何かおかしいなと思ったら、それは感染かもしれません。

もし、ばい菌が入って感染している場合は早くクリニックに行って対応してもらうことが必要です。

感染しているかどうかは、どんどん腫れてくる、赤みが広がってくる、、触ると熱い、押すと強い痛みがでてくるで判断できます。感染なんじゃないか？少しでも不安があればクリニックに連絡ください。感染では抗生剤を飲んでいただくのが最善です

東京ロイヤルクリニックではLINEで状況をお知らせいただいて写真を送ってもらってたりする万全のアフターフォローをしています。必要な時は、ご足労にはなりますが診察して対応しますのでご安心ください。

ダウンタイムは誰にでも、多少起こり得ること。早く過ごす方法もありますし、そのためにはどうしたらいいのかを常にご相談に乗りますからお気軽にお声がけくださいね

ダウンタイムを気にしないことも大事！

ダウンタイムはとにかく不安や焦りがあってメンタルにきますよね。

不思議なことですが、ダウンタイムは気にしない！多少内出血するのは当たり前でしょ、隠せばいいし。

腫れても、そんなもの。どうせ治るんだし気にしないで月末に温泉にでも行きます。何てメンタルを持っている方ほど施術の結果も良かったりします。

私も患者側になったことがあるので不安な気持ちはとても良くわかりますが、ある一定のところから振り切った方がいいと思います。

さて

長くダラダラした文章になりましたが、美容は楽しく受けるもの、そのために美容外科医やクリニックスタッフが色々なコツを説明したりアフターフォローをすることが大切だと考えています。チーム医療で不安のない治療を提供してよりテンションの高いより良い生活を過ごせるように創意工夫を向上しています。

ダウタイムを楽しく過ごして、もっともっと美しくなりましょう！

 

 

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