よく聞かれる質問ですね。眉下切開はとても良い手術ですが、決してすべての人に万能な手術ではありません。

厳密に言えばまぶたの開きが悪い『眼瞼下垂』は治りませんが、まぶたが確実に軽くはなります。

①眉下切開で良くなるもの

②眼瞼下垂手術で良くなるもの

③眉下切開と眼瞼下垂手術のどちらでも良くなるもの

がありますので、一言で説明できないんですよね。

まぶたのたるみが強くてまぶたが重くなったパターンの人には眉毛下切開で良くなります。つまり①ですね

しかし腱膜性の眼瞼下垂、、、つまり皮膚のたるみではなく、まぶたの内部の瞼板という固い部分とまぶたを挙げる筋肉の腱膜が伸びきってしまい
まぶたを開ける力が伝わらなくなった状態のパターンには眉毛下切開をしても意味がありません。

眼瞼下垂の手術でしっかり内部を開けて、腱膜を引っ張り出して瞼板に固定し直して上げなければなりません。つまり②ですね

ただし、人間というのはどちらもある程度あるものなので軽度の腱膜性の眼瞼下垂症かつ肌たるみがある場合には眉毛下切開でも眼瞼下垂手術でもいいでしょう。つまり③ですね。

というように、その方の眼の状態により、答えは異なります。

つまり眼瞼下垂の手術を行った結果、まぶたの上がり方を見て、肌たるみの具合の変化を見極めてから、その分の皮膚を眉下切開で切除したほうが結果としてはいいかと思います。

まぶたの挙上する機能をまずは改善するのが先決です。

まぶたの上がりが問題なければ眉下切開からいきます。眉下切開は傷跡が残るんじゃないのか？と心配されることがあるんですが

あらゆる切開、縫合テクニックを総合して徹底的にキレイに縫合しますので心配は少ないと思います。ただ、手術する私としては、２時間かけて

縫い上げますので恐ろしく力を使う手術でもあります。院内症例写真はありますのでお気軽にカウンセリングください、びっくりすると思いますよ。

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