指のしこりをキレイに切除する！

今回は指のしこり取りの症例です。傷跡はどうなっていくのかが見てほしいポイントです。

術中の写真も出てくるので苦手な方はすみません。

指の関節部にでてきた『しこり』、どこに相談すればいいのか迷いますよね。

整形外科なのか、皮膚科なのか、、、、、形成外科っぽいが専門クリニックがなかなかみつからない、、、、

手の場合はちょっと特殊で、整形外科の中でも手の専門の先生がいて、形成でも手の専門の勉強するので、クロスオーバーな分野なんです。

手は血管、神経、腱が細かく詰まっているし、機能に深く関係するので専門性が強く、、それこそ迂闊には手を出したくない分野になります。

私は幸にして手の外科の先生の下で勉強させてもらっていたので助かっています 😆 

 

今回は女性の小指にできた『しこり』切除の例です　ブログ掲載に快く承諾していただきありがとうございました。

ずっと小指の硬い膨らみが気になっていたそうです。皮膚科にいって取ってもらおうとしたが断られて、美容施術の際に当院に相談されました。

手は手で細かい部分ですからね、それ相応の用意がないとできません。メスをほぼ持たない皮膚科外来で指のしこり切除は、まず難しいかと思います、、、、

相談された時の画像です。

小指の末端の関節部が膨らんでいます。触ると弾力がある腫瘤を感じます

小指の割合にしては、しこりが大きいし、関節にかかっているので下手に切って瘢痕ができると動かしづらくなることもあります。

 

この場合は横に直線に切開すると傷が大きくなるし、縦に切開すると傷跡が瘢痕になるのでS 状に切開デザインをおきました。

マイクロ鑷子や剪刀で丁寧に剥離していくと腫瘍がみえてきました

腫瘍以外の部分を切らないようにして球状の腫瘍だけ取り出すようにしました。

後日の病理検査結果では、ガングリオンでした。

術後は細かいナイロン糸で丁寧に丁寧に縫合しました。S状の末端が壊死しやすいので、より慎重に縫合します。

縫合後です。

 

側面から確認して腫瘍は取り切れていることを確認。

 

1週間後の抜糸の時です。まだまだ傷自体はあります。

３か月後です。わずかに赤みがありますが、ほとんどわかりません

長年気になって腫瘤もなくなり、喜んでいただきました。

そして約１年後です。手術されて切開されたことすら周りには気づかれないし傷自体が全く無いとさらに喜んでいただきました。

再発もせず、良かったです。 🙂 

もちろん保険適応です。ちょっと大変なので準備が必要ですから当日すぐに切ることはできませんが、何か相談があればいつでもご来院ください。

ご予約は当院のLINEからのほうがつながりやすいです

合併症：出血、感染、腫脹、神経痛、腱損傷

 

 

 

夕方からの美容外科、美容皮膚科、形成外科、皮膚科

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