前回は美容施術受ける前に自分の顔のタイプを振り返っていただきました 😛
疲れてみえるタイプ
寂しげにみえるタイプ
怒ってみえるタイプ
老けてみえるタイプ
それぞれのタイプに原因がありましたが、その根本にはある現象があります。
それは『たるみ』です。
肌のツヤがない、頬のコケが目立つ、目のクマができた、これらは
実は全て『たるみ』からきています。
何も美容を知らなくても、顔がたるんできたー、肌がたるんできたー、顔がたるんできたー。。。。なんて思ったりしますよね
実際、真皮、表皮がたるむと毛穴が広がって黒ずみになったり
脂肪がたるんで下がってくるから頬がこけたり、二重アゴになったり
目周りがたるむから目が小さく見えたり、クマができます
美容とは、この『たるみ』を理解して対処することで根本的な治療につながるのです。
美容医療の黒幕とは『たるみ』の原因とは?
たるみが発生する要因は4つ、肌の劣化、脂肪の再分布、筋肉の萎縮と下垂、骨の吸収があります。真皮、脂肪、表情筋、骨の4つの部位に分けて、解説します。
原因から見れば治療法も見えてきます
1. 真皮による『たるみ』
真皮は、表皮の奥にある肌。弾力性とハリを支える中心的な役割を果たす層です。真皮の重要な成分が損なわれる劣化し、肌全体が下垂し、表皮たるみの原因となります。
症状として、ハリが少なくなってシワが刻まれやすくなったり、進行すると毛穴が広がって黒ずみができやすくなります。なぜ真皮たるみが起きるのでしょうか?
①コラーゲンとエラスチンの減少
コラーゲンは、肌を支える構造を形成する主要なタンパク質です。 25歳頃からコラーゲンの生成率は年率1%ずつ減少します。そこに紫外線や酸化ストレスが加わると分解がさらに加速します。
エラスチンは、肌に柔軟性を与える繊維状タンパク質です。これが減少することで、肌が伸びやすくなります
②ヒアルロン酸の減少
ヒアルロン酸は真皮層に水分を保持する成分で、肌のふっくら感を維持する役割を担っています。人は元々ヒアルロニダーゼを持っており、年齢とともにヒアルロン酸の量が減少します。肌の内部からの潤いが失われ、肌質が弱くなります
③線維芽細胞の劣化
線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンを生成する細胞で、真皮の健康を維持します。加齢や紫外線により線維芽細胞の機能が低下すると、コラーゲンとエラスチン減少に繋がり、真皮の弾力性が大きく損なわれます。
④ 外部環境の影響
太陽光による紫外線(光老化)はコラーゲンやエラスチンを分解し、たるみの大きな原因となります。日焼けや喫煙などの外的要因も、真皮層を酸化ストレスにさらし、肌老化を促進します。
真皮たるみに対しての美容治療とは
①普段からのスキンケア
ビタミンCやトラネキサム酸を内服しレチノールを塗ることでコラーゲン生成をサポート。ゼオスキンなど多くの美容商品が販売されています
日焼け止めをしっかり塗る、数時間で剥がれてくるので1日に何度も塗ることが大事です
真皮へのオススメ美容医療
マッサージピールやヒーライトで真皮層に美容成分を浸透させて肌のターンオーバーを亢進させましょう
リズネ、スネコス注射で線維芽細胞を活性化させましょう。PRP療法(自己血小板療法)は線維芽細胞を過活性させてシコリを作ることが問題になっているので注意が必要です
2. 脂肪のよる『たるみ』
脂肪は顔の形状を支える一番大きな役割を果たしています。脂肪層が弱くなると全体的に薄くなったり下にずれていく(下垂)ことで、顔の形状を四角い印象に変えていきます。
症状としては頬がこけたり、ブルドックのようなラインができて顔を長く四角く印象付けてしまいます。
① 脂肪の減少
脂肪細胞の数は若い時も高齢者になっても数は変わりません。ただ一個一個の脂肪細胞の大きさが小さくなるのです。そして細胞自体が萎縮すると繊維質の多い脂肪層になって、ゆっくりと頭蓋骨の形が浮き出るように全体的に薄くなってしまいます
② 脂肪の変性
年齢やストレスで脂肪細胞は柔軟性を失い萎縮していきます。肌と共に弾力がなくなることで手で摘んだ時にたるみを感じるようになります
③ 脂肪の再分布
脂肪細胞の変性により徐々に柔らかく、へたれてきます。そうすると元々あった場所から下方へ移動していきます。脂肪の量が下の部分に分布していきます
そうすると若い時には頬の上部にあった脂肪が垂れ下がり、ほうれい線やマリオネットラインが形成されます。
二重顎や首のたるみも、顔の脂肪の下方移動によって引き起こされます
脂肪にオススメな美容治療
ショッピングスレッドで脂肪の質感を上げる、脂肪溶解注射で下垂した部分の脂肪だけを薄くしてバランスを整える
ヒアルロン酸注入や脂肪移植でボリューム感自体を補充する
スレッドリフト(糸リフト)で下垂した脂肪に引っ掛けて物理的に引き上げて、若い時の位置まで再配置させる
3. 表情筋による『たるみ』
顔の動きや表情を作り出す筋肉です。表情筋は年齢ではあまり筋力が衰えることがないことがわかっています。表情筋自体がではなく、表情を作ることで表情筋が真皮層、脂肪層を練磨して傷ませることによって真皮、脂肪による『たるみ』を酷くしてしまうのです。
①表情筋自体が重力で下垂
表情筋の筋力は衰えずとも、筋肉の付着部が下がっていって、それとともに筋腹のピークが下がっていき、洋梨型のような形を形成してしまいます
②表情筋膜(SMAS)の衰え
筋には筋膜に包まれています。表情筋膜状の劣化で弾力性を失うことで脂肪に付着した部分がより下垂していってしまいます
表情筋に対する美容治療
ハイフ(集中超音波照射機)により筋膜に熱エネルギーを与えて引き締めることで表情筋によるたるみの改善を促すことができます
最近は薄い脂肪層のタイプの方には頬コケを強調させてしまうことが報告されています、私は照射する方法に問題があると考えていますが、、
4、骨によるたるみ
骨は破壊されて吸収されて再構成される、肌のターンオーバーのように骨も新陳代謝されます。ただ加齢と共に骨吸収されるサイクルが強くなり、骨自体が薄くなっていきます。特に額、こめかみ、アゴの骨は吸収されやすいと言われています。骨が薄くなると筋肉、脂肪、皮膚の土台になるところなので、それぞれのたるみにつながっていきます。
骨によるたるみに対する美容医療
ヒアルロン酸注入:薄くなった部分を補充するように骨膜上にボリューム補充をすることがおすすめです
結論
たるみの原因は真皮、脂肪、表情筋、骨という4つの要素が中心的な役割を果たしています。これらの構造的変化に対する正しい理解と対策を講じることで、たるみの進行を防ぎ、若々しい外見を維持することが可能です
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