前回と前々回で、美容治療とは、たるみ引き起こされている症状を治す治療と語らせていただきました。
最後に『リガメント(靭帯)』と呼ばれるものが関わっていることも覚えておきましょう。
例えば、この絵を見てください
比較してみると、若い子は肌が均一にですね。一方年齢のいった方は肌は弱そうな印象であり、幾つもシワがありますよね。
もし、真皮、脂肪、筋肉、骨のたるみによって萎縮、下垂が起きるだけなら、もっと全体的にノペっと顔が垂れ下がってくるのではないでしょうか?
実は、顔にはたるみに逆らう『リガメント( 靭帯)』が途中途中支えてくれるので。貝柱のような支持組織があって。たるみきらないように頑張ってくれているのです。
ではリガメント(靭帯)とはなんでしょうか?
顔のリガメントの構造と役割
顔のリガメント(靭帯)は、これらは顔の肌、脂肪、筋肉、骨格までしっかりとつながってい固定する繊維性の結合組織です。
皮下組織を区分け(コンパートメント)して、たるみを顔全体に一気に広げないようにする役割があります。それゆえ、リガメントの場所に脂肪が乗っかったり肌の膨らみが衰えて、シワや凹みができてしまうという副次的な作用=逆に老け感をはっきりさせることにもなります
顔のリガメントの位置は個々の本や医師の見解で場所が違ってりするんですが、
その位置と機能に応じていくつかの種類に分類されます。以下は主要なリガメントです:
1、オービタルリガメント(Orbital Retaining Ligament)眼窩骨のRIM(端っこ)にあるリガメントです:目のクマに繋がりますね
ドライトラフという目頭の窪みの原因にもなります
2、耳下腺リガメント:ジョールファットを下垂させないように強固にできたリガメントではあるが頬コケを強調させてしまう原因になります
3、頬骨靭帯(Zygomatic Ligament)頬骨の骨膜から皮膚まで伸びており、頬の脂肪(メーラーファット)を支えています。
頬骨靭帯は、顔の立体感を保つ上で重要です。この靭帯の支持力が低下すると、頬が下垂し、ゴルゴ線やほうれい線が深くなる原因となります
4下顎骨リガメント:この靭帯は顔の脂肪層で最も範囲の広いジョールファットを支えるため一番痛みやすいリガメントですね。マリオネットラインやフェイスラインのもたつきの原因になります
この4つが主なリガメントですが、その他細かく色々なリガメントが存在します。
このほか、多くのリガメントで表情が崩れないように頑張ってくれているんですね。ただ、弱くなると目立つのでしわ、たるみ感が強く印象づけられてしまう可哀想な組織です
結論
顔のリガメントが顔の構造を支える役割を担っているため、その健康状態が悪化するとたるみやシワの悪化する原因になります。
個人個人でリガメントの位置が異なるので、美容外科医はそれぞれの顔の構造を理解し、美容的観点から効果的なアプローチを選択できることが求められています
美容治療を受ける側は、リガメントを意識している美容外科医のいるクリニックを選ぶことをオススメします
リガメントに対する美容治療とは?
リガメントに負荷をかけないように、早いうちからショッシングスレッドで脂肪を上方に持っていってリガメントに負担をかけないこと。リガメントにもたついた脂肪を脂肪溶解注射で減らすこともいいですね
少し前に、リガメントの下にヒアルロン酸を入れてヒアルロン酸リフトというのを考えた韓国の先生がいましたが、固定源がないのでリフティングするわけもなく、消えていきましたね
ここ数年はサブシジョンと言って。リガメントを注射針で剥離することで、リガメントと緩やかにしたり、しっかりくっつき直してより強固にするようにする手技が注目されてます。私はカベリン注射(脂肪溶解注射)の時についでにサブシジョンしています
そのおかげか、さらに良い結果が出ています
今日は『リガメント』について語らせていただきました
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