院長ブログロイヤルリフト(糸リフト)の理論を解説します。
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ロイヤルリフト(糸リフト)の理論を解説します。
2020.01.07
スレッドリフト(ロイヤル糸リフト、アルテミスリフト)
ロイヤルリフトってどんなリフトアップ施術なのか?を解説していきたいと思います。
まずロイヤルリフトとは、『選び抜かれた最高の糸をロイヤルクリニックの入れ方でおこなっているスレッドリフト(糸リフト)』のことです。
今はミントシリーズの最新作『ミントリフトⅡ Wink』を採用しています。素材がPLLAとPCLでできており安全性と弾力がパワーアップしており、さらにワンプッシュ型に構築されているコグ糸なので皮下組織をほとんど痛めないで挿入できる現状では最高の糸だと思います。
そのミントリフトⅡ Winkを使って、バッカルファットなど落ちた脂肪にコグ糸をひっかけて上方に再配置する方法を『ロイヤルリフト』と命名しています。ちょっと、、、、わかりにくいですよね 🙁
そもそもたるみとはどういうものなのか、ということから説明させてください
この図を見てください。
図のように、顔のたるみというのは加齢によってリガメント(靭帯)やSMAS(表在性筋膜)が緩んで、バッカルファットやその周辺の脂肪が下方にずれて落ちていくことです。
その脂肪が、ほうれい線やマリオネットラインのところで止まってしまうので、その部分が膨らんで影となってシワが濃くなっていくのです。
なのでスレッドによるリフトアップとは、これらの脂肪をどう上げて、固定してキープするかにかかっています。
そもそも従来のスレッドリフトとは?
通常のスレッドリフトのやり方は、耳元や毛のある部分に穴を開けて上から下に向けて1本ずつ入れて引っ張っていく方法です。
ただどうしても、私には1本ずつ引っかけて持ち上げても大きな変化がなく、リフトアップ力が少ないと感じてしまいます。一本ではたるんだ脂肪の部分に引っかけて持ち上げたとしても、耳元あたりの硬い組織に引っかからずに固定力がないからです。
それも図で表すと、こんな感じ。ただ脂肪に引っかけているだけ、とも思えます。
そこで考案したのは『ロイヤルリフト』と名付けたV字に固定する方法です。
そこで編み出したのが2本の糸で硬い組織に引っ掛けて持ち上げてから固定する方法です。
図解すると、こんな感じ、、より持ち上げられて固定できるように思いませんか。
詳しいやり方ですが
まず1つの穴から2本糸を入れてバッカルファットやその周辺の脂肪に引っ掛けていきます。重要な点として下のたるみに向かって直線的に挿入するのではなく、バッカルファットが緩やかなカーブをかけて入れていくことです。それはバッカルファットが垂れ下がっていく方向が緩やかにカーブを描くので、その真逆に引っ張っていくことがナチュラルなリフトアップにつながるからです。
そして2本の糸で引っ張り上げて、その状態で糸結びします。そうすると図のようにV字型になりますので、耳の前にある硬い組織に引っかかったままで引き上げ力が強い状態を保つことができます。
脂肪は柔らかい組織なので持ち上げて固定するには、より硬い場所に固定することが必要不可欠になります。この点において従来の1本ずつ入れていく方法では固定力に大きく不安が生じてしまいます。
脂肪は垂れ下がる前の状態に戻してあげることが自然なリフトアップになります。
つまり
こう入れて
引っ張り上げて結びます。
こんな感じです。この方法のメリットは3つあります。
①固定力が強いので確実なリフトアップが望める。
②キープされるので従来より、かなり長時間効果が持続する。
③結び目によって、どれくらいリフトアップするか調節ができる
ロイヤルリフトで必要な本数とは?
どうしても方向性と固定力が重要なので3つのVの字が必要です。つまり左右6本ずつの合計12本あると非常に効果に安心感があります。
また、そんなに引き上げなくていいから本数は少なくてもよいのか?という質問ですが
引き上げる具合は結び目の硬さで調節できます、あとはキープ力です。やはり長期にわたって効果を持続させるには左右6本ずつ使って希望のリフトアップ状態をキープできるようにしたほうがよろしいかと思います。
ダウンタイムを気にされることが多いのですが、本数にもよりますが、むくんだ状態が1週間あるかないかというところで、思ったより短いと思います。正直LINEfit注射より、ずっとダウンタイムは短いです。
去年の海外の美容外科学会総会でもバッカルに引っかけるスレッドリフトの入れ方がより有効である発表もあり、徐々にメジャーな流れにきていることを感じます。
またできれば、そのあとにHIFU(ハイフ)を受けることでロイヤルリフトで脂肪を再配置した場所を熱変性によって固定してもらうと、より強く長くキープできます。
もちろんリフトアップすることによる小顔効果もあります。エラボトと同日に施術するのも人気ですね。
ちなみに、バッカルファット除去を受けたことがある人でもバッカルファットが全部なくなっていることはまず無いのでロイヤルリフトを受けることには支障がありません。もし心配ならばカウンセリングお待ちしております。
以上が、ロイヤルリフトの解説です。もし興味ございましたらいつでもご連絡くださいませ。
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